日本大百科全書(ニッポニカ) 「八幡朝見神社」の意味・わかりやすい解説
八幡朝見神社
はちまんあさみじんじゃ
大分県別府(べっぷ)市別府に鎮座。朝見八幡ともよばれる。誉田別尊(ほんだわけのみこと)、大鷦鷯(おおささきの)尊、足仲彦(あしなかひこ)尊、気長足姫命(おきながたらしひめのみこと)を祀(まつ)る。鎮座地豊後(ぶんご)国(大分県)は、源頼朝(よりとも)挙兵後早くからその配下に入ったが、1196年(建久7)10月豊前(ぶぜん)(福岡県東半部と大分県北部)・豊後守護職大友能直(よしなお)入国のとき、鎌倉の鶴岡(つるがおか)八幡宮を勧請(かんじょう)した豊後国八幡宮七社の一つで、以後大友氏が守ってきた。明治の制で県社。例祭10月19日、ほかに4月1日春の温泉祭がにぎわう。神主家(かんぬしけ)として神(こう)氏が奉仕してきている。
[鎌田純一]