日本歴史地名大系 「八幡横穴群」の解説 八幡横穴群やあどよこあなぐん 福島県:いわき市旧平市地区下高久村八幡横穴群[現在地名]いわき市平下高久 八幡南から北へ張出す狭少な襞状丘陵の南側・東側斜面に所在し、丘陵北側には滑津(なめづ)川が東流する。天冠埴輪が出土した神谷作(かみやさく)一〇一号墳に隣接し、付近の丘陵地には腰巻(こしまき)横穴群や白穴(しろあな)横穴群などがある。昭和五〇年(一九七五)土取工事に伴う発掘調査が行われた。調査は南側斜面部にある三〇基が対象となった。遺物の遺存状態はきわめてよく、おびただしい数の資料を検出した。勾玉・管玉などの玉類や耳環・釧などの装身具が三八四点、双竜環頭大刀や鉄鏃・挂甲小札などの武器・武具類三千三一点、鉄地金銅張鏡板・輪鐙・馬鐸などの馬具類三六三点、そのほか透彫金具・鉄斧など二九六点に及ぶ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by