八木宿(読み)やぎしゆく

日本歴史地名大系 「八木宿」の解説

八木宿
やぎしゆく

[現在地名]八王子市八木町

八幡はちまん宿の西にあり、西は千人せんにん町と境をなす。八王子横山十五はちおうじよこやまじゆうご宿のうちで、横山・八日市ようかいち両宿の加宿。宿内の中央を甲州道中東西に通る。地名は天正年間(一五七三―九二)八木源左衛門が居住していたことに由来するという。宿内の宗徳そうとく寺はその源左衛門が開基とされる。元禄一五年(一七〇二)の八王子横山宿村鑑(新野家文書)によれば、高三七石余、家数六五のうち本百姓三〇・水呑三五、人数二四五、馬三、諸色商売人(小間物商・菜種商・打綿商・穀物商・豆腐商など)一二、医者・紺屋足袋屋・屋根屋各一、造酒屋二、千人同心一六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報