公共運送人(読み)こうきょううんそうにん(英語表記)common carrier

翻訳|common carrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公共運送人」の意味・わかりやすい解説

公共運送人
こうきょううんそうにん
common carrier

コモン・キャリア不特定多数公衆に対し,原則として運賃を取って運送サービスを提供する輸送業者。その提供するサービスが公共用交通であり,コントラクト・キャリア (特定運送業者) の提供する特定の荷主にだけかかわる輸送や,自家用交通に対応する。日本では乗合バス業者,貸切バス業者,区域トラック業者,路線トラック業者,定期・不定期航空事業,定期・不定期海運事業,通運事業などがあげられる。 (→運輸業 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の公共運送人の言及

【公共輸送】より

…また運輸事業であっても特定の顧客の貨客だけを扱う特定輸送は,公共輸送とは見なされない。公共輸送事業者を公共運送人common carrierという。公共輸送の公共とは,特定の個人の専用でなく誰でも利用可能なサービスということを意味するにすぎない。…

【交通】より

…しかし市場が拡大し,輸送量が増加するにつれ,輸送を専門とする業者が現れるようになった。18世紀イギリスでは,輸送業者として営業を始める者に公共運送人(コモン・キャリアcommon carrier)としての責任を負わせ,運送を依頼されたなら理由なく断ってはならないこと,依頼者によって不当な差別をしないこと,合理的な運賃で運ぶこと,安全な輸送をすることなどを義務づけた。こうした規制によって,コモン・キャリアは公衆のために共同利用が可能な輸送機関となった。…

※「公共運送人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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