ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公共運送人」の意味・わかりやすい解説
公共運送人
こうきょううんそうにん
common carrier
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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…また運輸事業であっても特定の顧客の貨客だけを扱う特定輸送は,公共輸送とは見なされない。公共輸送事業者を公共運送人common carrierという。公共輸送の公共とは,特定の個人の専用でなく誰でも利用可能なサービスということを意味するにすぎない。…
…しかし市場が拡大し,輸送量が増加するにつれ,輸送を専門とする業者が現れるようになった。18世紀イギリスでは,輸送業者として営業を始める者に公共運送人(コモン・キャリアcommon carrier)としての責任を負わせ,運送を依頼されたなら理由なく断ってはならないこと,依頼者によって不当な差別をしないこと,合理的な運賃で運ぶこと,安全な輸送をすることなどを義務づけた。こうした規制によって,コモン・キャリアは公衆のために共同利用が可能な輸送機関となった。…
※「公共運送人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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