公益と私益(読み)こうえきとしえき(その他表記)public benefit and private benefit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公益と私益」の意味・わかりやすい解説

公益と私益
こうえきとしえき
public benefit and private benefit

一般的,抽象的には,社会公共利益ないしは不特定多数人の利益が公益であり,特定個人の利益が私益であるといえる。現代では公共の利益や福祉のために私益を制限するという公益優先の考え方がある。しかし,一方で公・私の境界が相対的,流動的となってきており,公益であると同時に私益であるような利益状態,あるいは公益にいくらか私益が加わっているような利益状態,またその逆の利益状態といったようなものが多く考えられる。公共事業住民運動をめぐってよく議論が行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む