公称応力(読み)こうしょうおうりょく(その他表記)nominal stress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公称応力」の意味・わかりやすい解説

公称応力
こうしょうおうりょく
nominal stress

材料試験のとき,変形による試料断面積変化を考慮せず,外力をもとの断面積で除した応力値を公称応力という。これに対して瞬間ごとの断面積で外力を除した値は真応力である。両者相違が最も顕著に現れるのは引張り試験である。公称応力-伸び線図では,応力曲線は初め加工硬化により上昇するが,伸びて細くなるとともに上昇は鈍り,最大応力値のところでくびれを生じるとともに急に下降して破断する。しかし真応力-伸び線図では,曲線は最後まで上昇を続ける。破壊応力は,理論的には真破断応力をとるべきであるが,実用的には公称線図の最大応力値をもって引張り強さとする。

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