最新 地学事典 「六甲花崗岩」の解説
ろっこうかこうがん
六甲花崗岩
Rokko granite
兵庫県六甲山地の主要部を構成する白亜紀後期の花崗岩。桃色長石を含む黒雲母花崗岩を主とし,一部にホルンブレンドを含む。岩相は粗粒・中粒・細粒部に区分される。アプライト・ペグマタイト脈を伴う。SiO2は粗~中粒花崗岩で約75wt%,細粒花崗岩では若干高い。Rb-Sr全岩年代は約78Ma,各鉱物のK-Ar年代・Rb-Sr年代は約77~71Ma,ジルコンとりん灰石のFT年代は約69~41Ma。広島花崗岩に対比される。花崗岩は東お多福山で中・古生層のルーフペンダントを有する。また,住吉川流域で有馬層群に熱変成作用を与え,岩体南部で布引花崗閃緑岩を貫く。六甲山トンネル付近には捕獲岩体としての石英閃緑岩(土橋石英閃緑岩)がある。岩体北部は古第三紀の神戸層群に不整合に覆われる。六甲花崗岩は風化作用が顕著で深部まで真砂化しており,1995年の兵庫県南部地震で多数の斜面崩壊を生じた。笠間太郎(1968)命名。参考文献:末岡茂ほか(2010) 地学雑,Vol. 119: 84
執筆者:山田 直利・田結庄 良昭・亀井 淳志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

