ある文献がそれ以前の二つの文献を同時に引用している状態.文献間の関連性を見るための視点,または尺度の一つ.1973年にスモール(Henry Small 1941- )は,共引用された二つの文献は何らかの関連を持ち,これらの文献が共引用される頻度が高ければ関連度も高いという考えに立って,共引用の度数を文献間の関連性を表す係数として採用した.例えばA,Bという2論文が文献X,Y,Zそれぞれにおいて両者ともに引用された場合,論文A,Bの共引用の度数は3となる.この度数は,文献間のテーマの類似度の近似値として利用されることが多い.