度数(読み)ドスウ

デジタル大辞泉 「度数」の意味・読み・例文・類語

ど‐すう【度数】

回数頻度。「使用した度数
度合いを表す数値。「アルコール度数
資料整理をする場合、全体をいくつかの範囲に分けたとき、それぞれの範囲内の個数のこと。
眼鏡コンタクトレンズ屈折の強さを示すの大きさ。
[類語]回数

たび‐かず【度数】

繰り返しの数。回数。どすう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「度数」の意味・読み・例文・類語

ど‐すう【度数】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 定まった制度。爵位などの等級、段階。
    1. [初出の実例]「恭承台命焉、和漢之事歴、古今之人物、礼楽経政、儀章、度数、乃至食服、器財、言語文字」(出典随筆槐記‐序(1724))
    2. [その他の文献]〔周礼‐春官〕
  3. 回数。また、物事の度合をいう。
    1. [初出の実例]「その度数は次第に増って」(出典:春潮(1903)〈田山花袋〉一二)
  4. 温度・角度または、アルコールの含有量などを表わす数。
    1. [初出の実例]「此の北極南極と云ふを、中真に取て上下を定め、三百六十に割をする〈略〉天地の度数と云ふは此の事でござる」(出典:古道大意(1813)下)
    2. 「おもひかけたる眼鏡の度数あはでぼんやりよめぬ胸」(出典:情歌大一座(1901)〈野暮鶯編〉)
    3. [その他の文献]〔淮南子‐氾論訓〕
  5. 幾何学、数学のこと。
    1. [初出の実例]「和蘭及び欧羅巴の諸州、天文・地理・度数・暦算を学ざる者尠(すくな)し」(出典:和蘭通舶(1805)二)
  6. 天文測定のこと。
    1. [初出の実例]「近世遠西払良察の都『パリス』の人、度数(どスウ)名家あり。望遠鏡を造て、赤道線下の地南北に到り日・月・五星の数を量る」(出典:和蘭天説(1795))
  7. 統計学で、度数分布表の各階級に含まれる資料の個数。
  8. どしゅ(度数)

ど‐しゅ【度数】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅ」は「数」の呉音 ) 脈搏の回数。脈搏数。
    1. [初出の実例]「度数 ドシュ 脈」(出典:易林本節用集(1597))
    2. 「事の外どしゅがござる」(出典:虎明本狂言・神鳴(室町末‐近世初))

たび‐かず【度数】

  1. 〘 名詞 〙 回数。どすう。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

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普及版 字通 「度数」の読み・字形・画数・意味

【度数】どすう

標準計量

字通「度」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の度数の言及

【グラフ理論】より

…どんなグラフもいくつかの連結したグラフ(部分グラフ)に分けることができる。 グラフGの点aに連結している枝の個数をaの度数と呼びρ(a)と書く。Gの各点についての度数の総和をとれば,枝の個数の2倍になる。…

※「度数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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