精選版 日本国語大辞典 「度数」の意味・読み・例文・類語
ど‐すう【度数】
〘名〙
① 定まった制度。爵位などの等級、段階。
② 回数。また、物事の度合をいう。
※春潮(1903)〈田山花袋〉一二「その度数は次第に増って」
③ 温度・角度または、アルコールの含有量などを表わす数。
※古道大意(1813)下「此の北極南極と云ふを、中真に取て上下を定め、三百六十に割をする〈略〉天地の度数と云ふは此の事でござる」
※情歌大一座(1901)〈野暮鶯編〉「おもひかけたる眼鏡の度数あはでぼんやりよめぬ胸」 〔淮南子‐氾論訓〕
④ 幾何学、数学のこと。
※和蘭通舶(1805)二「和蘭及び欧羅巴の諸州、天文・地理・度数・暦算を学ざる者尠(すくな)し」
⑤ 天文測定のこと。
※和蘭天説(1795)「近世遠西払良察の都『パリス』の人、度数(どスウ)の名家あり。望遠鏡を造て、赤道線下の地南北に到り日・月・五星の数を量る」
⑥ 統計学で、度数分布表の各階級に含まれる資料の個数。
⑦ ⇒どしゅ(度数)
ど‐しゅ【度数】
〘名〙 (「しゅ」は「数」の呉音) 脈搏の回数。脈搏数。
※易林本節用集(1597)「度数 ドシュ 脈」
※虎明本狂言・神鳴(室町末‐近世初)「事の外どしゅがござる」
たび‐かず【度数】
〘名〙 回数。どすう。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
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