化学辞典 第2版 「共鳴線」の解説
共鳴線
キョウメイセン
resonance line
原子には多数の励起エネルギー状態がある.遷移則によって許されたこれらのエネルギー準位間の遷移は,放電などの発光スペクトル中または吸収スペクトル中に線スペクトルとして観測される.これらの線スペクトルのうち,基底状態の関与する遷移によって起こるものを共鳴線という.Hgの184.9 nm(1P1 - 1S0),253.7 nm(3P1 - 1S0)などはその代表的なものである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報