山川 日本史小辞典 改訂新版 「兵庫北関」の解説
兵庫北関
ひょうごきたせき
平安末期から兵庫津とよばれて栄えた兵庫の港におかれた関所。現在の神戸市兵庫区にあたる。1308年(延慶元)東大寺が関税の徴収権を獲得した。38年(暦応元・延元3)興福寺も徴収権を獲得したため,北に東大寺の関所,南に興福寺の関所が分立した。この北側の関をいう。室町時代の繁栄のようすが知られる史料に「兵庫北関入船納帳」がある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報