兵庫北関入船納帳(読み)ひようごきたせきいりふねのうちよう

日本歴史地名大系 「兵庫北関入船納帳」の解説

兵庫北関入船納帳
ひようごきたせきいりふねのうちよう

解説 奈良東大寺領の摂津国兵庫北関の記録簿。文安二年一月二日から二月九日に至る一冊(東京大学文学部蔵)と同年三月三日から一二月二九日に至る一冊(燈心文庫蔵)からなる。記載内容は船籍地、積載品目・数量関料(免除の場合もその理由)・納入月日・船頭船主(問丸)を記す。燈心文庫蔵の納帳には巻末に同三年一月二日から一〇日まで書続けられるが、墨斜線で抹消している。一五世紀の瀬戸内経済圏の状況を知るうえでの好史料。昭和五六年刊「兵庫北関入舩納帳」、「兵庫県史」史料編中世五所収

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「兵庫北関入船納帳」の解説

兵庫北関入船納帳
ひょうごきたせきいりふねのうちょう

東大寺が領した兵庫津北関の1445年(文安2)1月~46年1月までの関税徴収の帳簿。日記風に入船を記録し,船籍地,積載品目および数量,関料とその納入日,船頭名,船主の問丸の順で記載。中世流通史・水運史の貴重な史料。原本の写真・翻刻は研究とあわせて,林屋辰三郎編「兵庫北関入船納帳」に収録。密接な関係をもつ史料に「兵庫北関雑船納帳」があり,「兵庫史学」に翻刻掲載。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

百科事典マイペディア 「兵庫北関入船納帳」の意味・わかりやすい解説

兵庫北関入船納帳【ひょうごきたせきいりふねのうちょう】

兵庫津

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