典論(読み)テンロン

デジタル大辞泉 「典論」の意味・読み・例文・類語

てんろん【典論】

中国文学書。もと5巻20編。の文帝曹丕そうひ撰。文学文体を本格的に論じた最初図書。自叙文と「文選」に引用された「論文」のみが残っている。典論論文。

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精選版 日本国語大辞典 「典論」の意味・読み・例文・類語

てんろん【典論】

  1. 中国の儒学書。もと五巻。魏の文帝曹丕(そうひ)撰。中国で初めて本格的に文学・文体を論じた書。自叙文および「文選」に引かれた「論文」だけが伝わる。

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世界大百科事典(旧版)内の典論の言及

【文帝】より

…しかし他方,文才にめぐまれて五言詩にすぐれ,父の曹操,弟の曹植とともに〈建安文学〉隆盛に果たした文学史上の役割は大きく,また父(廟号は太祖)および子の明帝(曹叡,烈祖)とならんで〈三祖〉と称される。その著書《典論》の〈蓋(けだ)し文章は経国の大典にして不朽の盛事なり〉との一節は,文学独自の価値を宣言した文章として名高い。三国時代【安田 二郎】。…

※「典論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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