内入(読み)うちいり

精選版 日本国語大辞典 「内入」の意味・読み・例文・類語

うち‐いり【内入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家の中に入ること。家に戻ること。
    1. [初出の実例]「立帰る我軒、腰の鍵落とし隣の鉈(なた)借りて錠こじはなし、内入(ウチイリ)のさびしさ」(出典浮世草子・新色五巻書(1698)一)
  3. 外出して家に戻って来たときのきげん。
    1. [初出の実例]「還御と呼はり、円の大臣諸宗召つれ、内入悪敷すまぬ顔」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)一)
  4. 収入。もうけ。
    1. [初出の実例]「旦那の蔭で、今日も内入がよござります」(出典:浄瑠璃・伊賀越道中双六(1783)六)
  5. 代金や借金などの一部を支払うこと。うちあげ。うちいれ。内払い。
    1. [初出の実例]「持合せの銀(かね)成と内入にやってしまはしゃれ」(出典:浄瑠璃いろは蔵三組盃(1773)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android