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内視鏡外科 ないしきょうげか endoscopic surgery

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知恵蔵2015の解説

内視鏡外科

メスで大きく切開することなく、内視鏡で体内を観察しながら行う手術。胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術自然気胸に対する胸腔鏡下手術などが数多くの症例に行われている。現在では、胃がん大腸がん肺がんなどについても術式が確立し、さらに乳がん甲状腺がん肝臓がんなど多くの領域に広がってきている。胃がんの内視鏡手術では、内膜にがんの病巣が限局している場合は、内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)を行う。近年、粘膜下のがん病巣をも切除できる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)も行われるようになり、内視鏡による胃がん手術の適応がさらに広がった。内視鏡外科は体への負担が極めて低く、傷跡が小さい、術後の痛みが少ない、日帰りを含め入院期間が短い、社会復帰が早いなど、多くの利点があり、今後ますます普及していくものと考えられる。しかし、がんが完全に根治できるか、術野が狭いので高度の技術を要する、などの問題もある。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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