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大腸癌 だいちょうがん cancer of the large intestine

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大腸癌
だいちょうがん
cancer of the large intestine

結腸癌と直腸肛門癌に大別され,後者が 50~60%を占める。加齢とともにふえ,60~70歳代でピークになる。近年,食生活の欧米化に伴い,日本で急速にふえている癌の一つ。右側結腸では腸管が広く,内容が流動状で,癌も限局潰瘍形成型が多いのに対し,左側結腸では内容が細く固形状で,癌は全周型となる。

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デジタル大辞泉の解説

だいちょう‐がん〔ダイチヤウ‐〕【大腸×癌】

大腸に発生する便潜血検査内視鏡検査などで早期に発見できれば、治る可能性が高い。

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百科事典マイペディアの解説

大腸癌【だいちょうがん】

大腸の癌腫。発生部位により直腸癌と結腸癌に大別される。原因不明だが大腸腺腫の癌化が重視される。欧米に多いが,近年日本でも増加傾向にある。下痢や便秘が続いたり,二つが交互に起こる,血便や下血が初発症状。
→関連項目癌予防薬ストーマケア

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世界大百科事典 第2版の解説

だいちょうがん【大腸癌 carcinoma of large intestine】

大腸の癌腫。発生の部位によって直腸癌と結腸癌に大別される。原因は不明であるが,重視されているのは大腸ポリープのうちの大腸腺腫の癌化で,腺腫の性別頻度,年齢別頻度,部位別分布が大腸癌のそれに一致し,かつ腺腫の一部に癌が見つかることがあるからである。一部の癌は直接発生する。人口10万人に対する大腸癌の訂正死亡率は,男性29.6人,女性22.8人である(1996年度人口動態統計による)。この頻度は欧米に比べて低く,日本の胃癌の頻度に比べても,男で1/2,女で2/3である。

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大辞林 第三版の解説

だいちょうがん【大腸癌】

大腸に発生する悪性腫瘍。約半数が直腸癌で、 S 状結腸癌がそれに続く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大腸癌
だいちょうがん

大腸に発生する悪性腫瘍(しゅよう)で、食生活の欧米化により日本でも急速に増加し、もっとも患者数と死亡者数の多い癌の一つになった。大腸癌は直腸癌と結腸癌に大別されるが、同じ高・中分化腺癌で、他臓器の癌に比べると治療成績はよい癌である。成因は腺腫(ポリープ)が大部分で、そのほか正常粘膜が直接癌化するde novo癌、家族性大腸ポリポーシス、慢性潰瘍性大腸炎などがある。大腸癌の発生は大腸下部のS状結腸と直腸に多く、過半数がここに発生する。
 初期には自覚症状がないが、進行すると血便、下痢、便秘、腹痛、貧血、便が細くなる、シコリ(腫瘤(しゅりゅう))などの症状が現れる。自覚症状のない早期癌の診断がたいせつで、検査方法としては(免疫学的)便潜血反応が広く用いられている。大腸癌検診にも便潜血反応は広く用いられ有効性が証明されている。潜血反応陽性や症状がある場合には大腸内視鏡検査、注腸X線検査、生検で診断される。治療では粘膜内癌は内視鏡的治療が、リンパ節転移が疑われるものでは外科手術でリンパ節郭清(かくせい)をするのが原則で、手術は結腸癌や比較的早期の直腸癌では腹腔鏡切除術が、また進行癌では開腹手術が行われる。遠隔転移は肝臓・肺臓への転移が多い。
 また、大腸癌は腺腫の癌化が多く、早期癌と良性腺腫は区別が困難なことが多いので、直径5ミリメートル以上の腺腫は内視鏡的に予防切除するのが原則である。治療後の生存率は、粘膜内癌では95%、病期(ステージ)で90%、病期で81%、病期で66%であるが、肝臓や肺などへの遠隔転移のある病期では14%となっている。したがって、病期の癌に対してはリンパ節郭清(かくせい)と腸切除に化学療法、放射線治療などを併用して根冶率を上げる方法が進んでいる。[安富正幸]

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世界大百科事典内の大腸癌の言及

【大腸】より

…食後便意が起こるのは,胃の充満伸展により胃大腸反射が起こり,大腸運動が高まるためである。
[大腸の病気]
 大腸にみられる病気には種々のものがあるが,大腸癌が最も重大である。消化管の癌のなかでは胃癌に次いで多い。…

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