円常寺町(読み)えんじようじまち

日本歴史地名大系 「円常寺町」の解説

円常寺町
えんじようじまち

[現在地名]彦根市城町しろまち二丁目

下魚屋しもうおや町の西にある武家町。天保城下図では町の南は外堀。城下町割以前は彦根村の村域であったという。町名の由来となった浄土宗円常寺は彦根藩士印具徳右衛門家の菩提寺で、境内閻魔堂がある。寛延二年(一七四九)の家並分限帳(彦根市史)によれば、禄高五〇〇―三〇〇石の武士六人、三〇〇―一〇〇石の武士一六人などとなっており、江戸後期には母衣の藤田氏・安中氏・八木氏、十一口番頭の功刀氏、筋奉行の安中氏・八木氏、目付の安藤氏、弘道こうどう館素読方の西村氏などが住していた(井伊家役人帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報