再春菘種蒔(読み)またくるはるすずなのたねまき

精選版 日本国語大辞典 「再春菘種蒔」の意味・読み・例文・類語

またくるはるすずなのたねまき【再春菘種蒔】

  1. 歌舞伎所作事「舌出(しただ)し三番叟(さんばそう)」の本名題

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「再春菘種蒔」の解説

再春菘種蒔
〔清元, 長唄〕
またくるはる すずなのたねまき

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
桜田治助(2代)
演者
杵屋正次郎(2代)
初演
文化9.9(江戸中村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の再春菘種蒔の言及

【三番叟物】より

…その嚆矢は寛永年間(1624‐44)に猿若勘三郎(初世中村勘三郎)が踊った《乱曲三番叟》とされ,のちに志賀山流の流祖志賀山万作に伝えられて《志賀山三番叟》となり,志賀山流を継いだ初世中村仲蔵が1786年(天明6)に《寿世嗣三番叟》の名で復活させた。1812年(文化9)中村座における仲蔵二十三回忌追善に3世中村歌右衛門が踊った《再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)》(長唄,清元)は,この系統をひくもので,〈目出とう栄屋仲蔵を〉のくだりで舌を出すところから《舌出三番叟》の通称で,今日もたびたび上演されている。このような洒落っ気のある三番叟物は,《操三番叟》(本名題《柳糸引御摂(やなぎのいとひくやごひいき)》,長唄)のように操り人形の趣向で踊るもの,《四季三葉草(しきさんばそう)》(清元)のように千歳を女にするものなどがあり,さらには《廓三番叟》(長唄)のように傾城が翁,新造と幇間が千歳と三番になる茶番的な発想まで生まれる。…

【舌出三番叟】より

…長唄,清元。本名題《再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)》,略称《志賀山三番叟》《種蒔(たねまき)三番叟》。1812年(文化9)江戸中村座で,三番叟を3世中村歌右衛門,千歳を4世中村明石(のちの12世勘三郎),翁を4世中村七三郎で初演。…

※「再春菘種蒔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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