冥冥・瞑瞑(読み)めいめい

精選版 日本国語大辞典 「冥冥・瞑瞑」の意味・読み・例文・類語

めい‐めい【冥冥・瞑瞑】

〘名〙 (形動タリ)
① 暗いこと。ほの暗いさま。うす暗くて、事物がはっきりと見えないさま。暗暗。みょうみょう。
※菅家文草(900頃)二・傷巨三郎、寄北堂諸好事「我今収涙訴冥々、何不憖遺一後醒
※保元(1220頃か)中「おつる涙にみちくれて、行前(ゆくさき)さらに冥々たり」 〔楚辞‐九章・渉江〕
② 奥深くて筋道をはかり知ることができないこと。はっきりしないで、わかりにくいこと。また、そのさま。
※本朝文粋(1060頃)一・菟裘賦〈兼明親王〉「冥々之理。無適無莫」 〔荘子‐知北遊〕
③ 混沌として見通しが立たないこと。また、そのさま。
※後法興院記‐応仁元年(1467)六月二二日「世上之儀冥々無尽期」
④ 自然に心に感じること。心が外界の事物に接して無意識に感応するさま。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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