冥加銀(読み)みょうがぎん

精選版 日本国語大辞典 「冥加銀」の意味・読み・例文・類語

みょうが‐ぎんミャウガ‥【冥加銀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みょうがきん(冥加金)
    1. [初出の実例]「始末してためたあの銀は黒谷の方丈へ上る冥加銀」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)野崎村)
  3. みょうがきん(冥加金)
    1. [初出の実例]「商売筋段々繁昌仕候はば、其節は冥加銀一体に相増上納可仕候事」(出典:魚仲買株名前帳‐覚・天明七年(1787)七月(古事類苑・産業二二))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の冥加銀の言及

【冥加】より

…この場合,冥加は一定の年限を限って賦課される例が多く,短いのは1,2年,長い場合は7年や10年のものもあり,満期になると再び願い出て鑑札の再交付を受けて営業の継続と冥加の上納を命ぜられた。冥加の上納にあたっては冥加金,冥加銀として金納を原則としたが,ときには米または物品を納入した。職人などは冥加つとめと称して無料で領主に奉仕し,あるいは人足などを提供した。…

※「冥加銀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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