冬シャク(読み)ふゆシャク

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冬シャク」の意味・わかりやすい解説

冬シャク
ふゆシャク

鱗翅目シャクガ科ホシシャク亜科の数属に属する昆虫で,成虫晩秋から早春にかけての厳寒期にのみ出現するものの総称。雌は翅が退化し,飛ぶことができず,樹幹などに静止していることが多い。雄は昼間弱々しく飛ぶのがみられる。なおナミシャク亜科,エダシャク亜科にも同様に冬季出現し,雌の翅の退化したものが5~6種ずつあり,それぞれ冬ナミシャク,冬エダシャクと呼ばれる。 (→エダシャク , シャクガ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android