冷銑(読み)れいせん(その他表記)cold pig iron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冷銑」の意味・わかりやすい解説

冷銑
れいせん
cold pig iron

型銑ともいう。冷却して固形化した銑鉄溶銑を鋳銑機の鋳型に流し込んで冷やし固めたもの。重さは製鋼用で 20~40kg,鋳物用で 15~20kg程度のものが多い。使用する際に,破砕しやすいように,背中に波形をつけた「なまこ」状を呈しているところから,俗に「なまこ」といっている。近年は鋳銑機の発達により,大半が鋳銑機でつくられているが,以前は砂型に溶銑を流してつくっていたため,砂型銑ともいわれ,鋳銑機で製造したものを金型銑ともいった。一般には,出銑口から流れ出た溶銑は,取鍋 (とりべ) に入れて製鋼工場に運んで,転炉あるいは平炉で鋼をつくるが,一部は冷却され,冷銑として販売される。

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