冷陰極放出(読み)レイインキョクホウシュツ

デジタル大辞泉 「冷陰極放出」の意味・読み・例文・類語

れいいんきょく‐ほうしゅつ〔‐ハウシユツ〕【冷陰極放出】

電界放出

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冷陰極放出」の意味・わかりやすい解説

冷陰極放出
れいいんきょくほうしゅつ

コロナ放電や真空形の電子装置において、冷たい陰極から電子が放出されることをいう。グロー放電の冷陰極動作または冷陰極放電とは区別される。冷陰極放出の機構についてはかならずしも明らかでないが、一般に強力な電界により電子が引き出される電界放出であるとされている。陰極直前の電界が局所的に106~107V/cm以上になると金属表面から電界により電子が引き出されることが証明できるし、電極形態によってはこのような高い電界がかかりうることも証明されている。電界放出による冷陰極放出は、一部の電子顕微鏡の電子源に応用されており、画像表示装置への応用も検討されている。また水銀整流器水銀だめの陰極動作は冷陰極放出であり、電界放出とされている。

[東 忠利 2024年6月18日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冷陰極放出」の意味・わかりやすい解説

冷陰極放出
れいいんきょくほうしゅつ

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