出口なを(読み)デグチ ナオ

20世紀日本人名事典 「出口なを」の解説

出口 なを
デグチ ナオ

明治・大正期の宗教家 大本教開祖。



生年
天保7年12月16日(1837年)

没年
大正7(1918)年11月6日

出生地
丹波国福知山(京都府)

本名
出口 なか

経歴
大工・桐村五郎三郎の長女。17歳で叔母出口ゆりの養女となり、安政2年四方豊助(出口政五郎)を婿とする。11人の子を生むが5人しか育たず、明治17年には破産するなど貧苦の生活を送り、金光教入信。25年旧正月の5日から神がかりとなって、“大立替”の予言を繰り返し、大本教を開教。27年以降これは“お筆先”として記される。31年上田喜三郎(出口王仁三郎)に出会い、32年金明霊学会を設立。翌年王仁三郎を五女の婿に迎える。30年代半ばに大量に書かれた筆先は王仁三郎により漢字仮名交じりの文に整えられて発表され、社会的影響力を持った。大日本修斎会を経て、大正5年皇道大本と改称

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android