出庭村(読み)でばむら

日本歴史地名大系 「出庭村」の解説

出庭村
でばむら

[現在地名]栗東町出庭

つじ村の西、野洲やす川左岸流域に立地。枝郷のなか宅屋やけや両村がある。村名は孝元天皇の皇子彦太忍信命の後裔と伝える出庭氏の居住地に由来という(栗太志)。文明五年(一四七三)一〇月二三日行樹院澄恵は「出庭郷田地公事」についての忠節により弥太郎兵衛に栗太北郡中村庄内の三反の地を去渡している(「僧澄恵去状案」醍醐寺文書)

天正八年(一五八〇)九月一七日の芦浦観音寺領指出目録(芦浦観音寺文書)に「六石五斗 出庭郷」とみえる。豊臣秀吉加藤清正に「栗太郡内てば」一千八〇〇石を領知させた(天正一一年八月一日「知行宛行状」紀伊徳川家文書)。慶長検地帳(国松文書)では田二千六〇石・畑七三石・屋敷地一三石。元和七年(一六二一)の菅沼定芳領知付(菅沼家譜)に出場村とみえ一部は膳所藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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