出衵(読み)イダシアコメ

デジタル大辞泉 「出衵」の意味・読み・例文・類語

いだし‐あこめ【×衵】

出衣いだしぎぬ1」に同じ。
直衣なほしの長やかにめでたき裾より、青き打ちたる―して」〈宇治拾遺・一一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「出衵」の意味・読み・例文・類語

いだし‐あこめ【出衵】

  1. 〘 名詞 〙 出衣(いだしぎぬ)一種。衵(あこめ)の裾を外から見えるように出すこと。
    1. [初出の実例]「今日童装束改着、以唐白綾出袙」(出典小右記‐治安四年(1024)四月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の出衵の言及

【衣】より

… なお直衣のときには,この衣を指貫(さしぬき)の上に着て,その褄(つま)を直衣下から出す着方があり,これを出衣(いだしぎぬ)といった。この方法はまた衣冠のときにも行われ,出袿(いだしうちぎ),出衵(いだしあこめ)ともいった。直衣の場合の出衣は,直衣布袴(のうしほうこ)につぐ正式のときに行われたもので,後世では直衣始(のうしはじめ)のときに着用された。…

※「出衵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android