分域(読み)ぶんいき(その他表記)domain

翻訳|domain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分域」の意味・わかりやすい解説

分域
ぶんいき
domain

結晶内の小さい領域において,電気双極子モーメントあるいは磁気双極子モーメントの向きが一方向にそろっているとき,この範囲を分域という。強誘電体や強磁性体にみられ,磁性体の場合には磁区という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の分域の言及

【誘電体】より

…(2)強誘電体 電場を加えない状態でも一定の値の分極,すなわち自発分極をもち,その自発分極が電場によって方向を反転しうるものを強誘電体という。強誘電体の内部は自発分極が一定の方向を向いている正,負の小領域に分かれており(この領域を分域またはドメインという),正,負の分域は,互いに結晶学的双晶の関係にある。強誘電体に電場を加えると分域壁が移動し,電場と逆方向の分域が減ったり,新たに電場と同方向の分域が発生する。…

※「分域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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