切山保(読み)きりやまほ

日本歴史地名大系 「切山保」の解説

切山保
きりやまほ

下松市の東、熊毛くまげ郡との境に位置する大字切山付近を領域とする国衙領。近くを山陽道が通る。

建治三年(一二七七)の賀陽資成申状案(上司家文書)に、

<資料は省略されています>

とあり、国衙官人の賀陽資成が給せられていた切山保を地頭に横妨されたと訴えている。また永仁二年(一二九四)一〇月一三日付の周防国諸郷保地頭の濫妨を停止するために下された北条実政施行状(東大寺尊勝院文書)には「都乃本郡切山保地頭殿」とみえる。周防国分寺文書では、法花寺書生役酒肴料米として切山保二斗九升一合分が正中二年(一三二五)一二月に直納されることとなったことがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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