切抜ける(読み)キリヌケル

デジタル大辞泉 「切抜ける」の意味・読み・例文・類語

きり‐ぬ・ける【切(り)抜ける】

[動カ下一][文]きりぬ・く[カ下二]
敵の囲みなどを切り破って逃れる。「敵陣を―・ける」
困難な状況や危険な状態からやっとのことで抜け出る。「ピンチを―・ける」

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精選版 日本国語大辞典 「切抜ける」の意味・読み・例文・類語

きり‐ぬ・ける【切抜】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きりぬ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 敵の囲みを切り破って脱出する。敵の中に切り入って、のがれ出る。
    1. [初出の実例]「都に上り、江馬小四郎を引受け、その所をもきりぬけしに」(出典:義経記(室町中か)八)
  3. のがれがたい苦しい立場、困難な状態などをやっとのことでのがれ出る。
    1. [初出の実例]「お茶屋が気をきかして『ヘイおめしかへ』とはやく切あげたのでその場はきりぬけたが」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)

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