切替畑(読み)きりかえばた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切替畑」の意味・わかりやすい解説

切替畑
きりかえばた

日本における焼畑の一呼称で,薙畑 (なぎはた) ,切畑山,切 (伐) 畑とも称される。森林を伐採したあと畑地として利用し,地味が衰えると一定期間休閑する畑。焼畑を火耕による移動性耕地,切替畑を火耕によらない移動性耕地とする説があるが,実際には焼畑と同義に使われている。無税地の内伐畑と課税地の外伐畑とに区別された。切替畑は近世初期の検地帳から記載されており,山間地域の重要な土地利用形態であった。中国,九州や中部山地では 1955年頃まで行われていた。

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