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切替畑 きりかえばた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

切替畑
きりかえばた

日本における焼畑の一呼称で,薙畑 (なぎはた) ,切畑山,切 (伐) 畑とも称される。森林を伐採したあと畑地として利用し,地味が衰えると一定期間休閑する畑。焼畑を火耕による移動性耕地,切替畑を火耕によらない移動性耕地とする説があるが,実際には焼畑と同義に使われている。無税地の内伐畑と課税地の外伐畑とに区別された。切替畑は近世初期の検地帳から記載されており,山間地域の重要な土地利用形態であった。中国,九州や中部の山地では 1955年頃まで行われていた。

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百科事典マイペディアの解説

切替畑【きりかえばた】

後進地域の山野に残存する略奪農法の一つ。森林を伐採し,あとを畑地として粗放な農作を行い,数年たって地力が衰えると一定期間休閑し,これを繰り返す。休閑期に植林する場合もある。
→関連項目穀草農法

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世界大百科事典内の切替畑の言及

【畑∥畠】より

…【黒田 日出男】
[近世]
 江戸時代の畑には年貢賦課の見地から次のような名称がある。桑畑,楮(こうぞ)畑,漆畑,茶畑,麻畑,見付畑,砂畑,山畑,野畑,焼畑,切替畑,鹿野(かの)畑,苅生(かりおい)畑,薙(なぎ)畑,林畑,荻(おぎ)畑,萱(かや)畑などである。慶長年中(1596‐1615)の美濃国検地帳には,桑畑,楮畑は上々畑なみの石盛(こくもり)13(反当り1石3斗)をつけ,麻畑,茶畑は上畑なみの12の石盛をつけたといわれるが,一般的には作付作物の種類にかかわらず,毎年作付けされる畑は地味に応じて,上,中,下,下々,山畑などに分けられる。…

【畑作】より

…しかし,地主的土地所有と稲作から受ける技術的制限と耕地条件の悪さに制約されて,本格的な資本家的発展は農地改革後の高度経済成長まではみられなかったのである。【三橋 時雄】
[日本における畑作文化]
 畑作農業には,(1)特定の耕地を占有して肥料を与え連作する方法の常畑(じようばた)と,(2)特定の期間を畑として利用し,あとは(a)樹木を植えて休閑する切替畑(きりかえばた),(b)草木のはえるままに放置しておく焼畑とがある。(1)の常畑と(2)の(a)の切替畑が丘陵や平坦部に展開してきたのに対し,(2)の(b)の焼畑が里山や奥山の一部などの山地を中心に展開してきたことは大きな違いであるが,ともに水田稲作農業が不適だとされる地方に行われてきた点が共通している。…

※「切替畑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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