切袴(読み)きりばかま

精選版 日本国語大辞典 「切袴」の意味・読み・例文・類語

きり‐ばかま【切袴】

〘名〙 足首までの長さの裾括(すそくくり)の緒を入れない袴。
浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)女勢揃へ「長ばかま・切ばかま・へいれい白丁(はくちゃう)・たいかうちゃう、袖をつらねしよそほひは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の切袴の言及

【衣帯】より

…衣帯を着けるには,下着として通常,白小袖(しろこそで)を着用し,その上に袴(はかま)の類をはき,法衣を着け,袈裟を掛けるが,袴類を用いない衣帯もある。
[袴類]
 裾をすぼめてくくる指貫(さしぬき)と,裾のまっすぐな切袴(きりばかま)と表袴(うえのはかま)がある。いずれも紋織の綾などで仕立て,宮廷装束のものとほぼ同じである。…

※「切袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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