制多山部(読み)せいたせんぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「制多山部」の意味・わかりやすい解説

制多山部
せいたせんぶ

仏教用語。支提山部,支提迦部などとも音写される。部派仏教一つで,大衆部から分れた一派原名パーリ語で Cetiya,サンスクリット語で Caityakaであろうと推定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の制多山部の言及

【大天】より

…アショーカ王の子マヒンダ(前3世紀)の師で,アショーカ王が師のモッガリプッタ・ティッサの提唱にしたがい,インド各地に仏教伝道師を派遣したとき,マヒサマンダラMahisamaṇḍala(ナルマダー川の南方あたり)に赴いたとされる。彼は大衆部に近い思想をもっていたので,彼の弟子たちは大衆部の一支派である制多山(せいたせん)部を形成したという。また別に,大天自身が仏滅200年ごろに五ヵ条の新説(五事)を唱えて制多山部を分立させたとする文献もある。…

※「制多山部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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