削り立つ(読み)けずりたつ

精選版 日本国語大辞典 「削り立つ」の意味・読み・例文・類語

けずり‐た・つけづり‥【削立】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
    1. 材木などを削って仕上げる。
      1. [初出の実例]「内裏造営有て〈略〉新に削立たりける柱に一首の虫食の哥あり」(出典:松井本太平記(14C後)一二)
    2. 余分な個所を取り除く。
      1. [初出の実例]「偏の正の君の臣のとは頌せぬぞ。削り立て我が手段で頌したぞ」(出典:史料編纂所本人天眼目抄(1471‐73)三)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 タ行五段活用 〙 山頂などが削られたように鋭くそびえる。
    1. [初出の実例]「その削り立った峯の頂にはみな一つづつ小石が載っかってゐた」(出典:筧の話(1928)〈梶井基次郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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