前弥六村(読み)まえやろくむら

日本歴史地名大系 「前弥六村」の解説

前弥六村
まえやろくむら

[現在地名]黒磯市前弥六

東は西沓掛にしくつかけ村、南は大原間おおはらま村、西は方京ほうきよう村、北は北弥六きたやろく村。古くは北弥六村とともに、弥六小屋やろくごや村あるいは弥六郷屋やろくごうや村と称されていた。天正一九年(一五九一)の那須与一郎資景知行目録(那須文書)には「弥六こうや」とあり、一〇八石一斗四升。江戸時代初期に分村したらしく、寛永二〇年(一六四三)の年貢割付状(室井昭文書)に「両弥六小屋村」とある。畠屋敷は二村で計四六町余(上畠一一町五反余・中畠一七町三反余・下畠一六町一反余・屋敷九反余)。寛文二年(一六六二)の覚(同文書)に「前弥六郷谷村」、延宝元年(一六七三)の年貢皆済状(同文書)に「前弥六小屋村」とあり、その後前弥六村となったらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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