前栽村(読み)せんざいむら

日本歴史地名大系 「前栽村」の解説

前栽村
せんざいむら

[現在地名]天理市前栽町

冨堂とみんどう村北方、なかツ道東に所在。東南は田井たいしよう村。「東大寺要録」の永観二年(九八四)の湛照僧都分付帳には山辺郡の「千代庄」がみえ、正和元年(一三一二)の僧永弁田地段米寄進状(東大寺文書)に「山辺郡田井庄并先在、参段富堂(中略)先在」がみえ、安和二年(九六九)の法勝院領目録(仁和寺文書)の「大和国山辺郡穂積郷野々子庄田地肆段 在八条四里卅坪」は当村域に該当、古代の穂積ほづみ郷であった。また西大寺田園目録に「山辺郡八条四里卅二坪内二段字クモ」とあるのは当村域の小字クモトか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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