千代庄(読み)ちしろのしよう

日本歴史地名大系 「千代庄」の解説

千代庄
ちしろのしよう

寛弘七年(一〇一〇)の東大寺牒(東大寺要録)の「香菜庄園」十市郡に出る千代庄は、東大寺香菜免荘園(雑役免荘のうち)であろう。「康平記」康平五年(一〇六二)正月一三日条の春日詣定に「屯食八具(中略)千代荘二具」とある「千代荘」は摂関家領と考えられ、詣でたのは関白藤原頼通であろう。また寛正四年(一四六三)の諸庄段銭成足帳(お茶の水図書館蔵大乗院文書)の十市郡に「千代十一丁三反半」とある千代庄は、興福寺大乗院領と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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