力強(読み)ちからづよい

精選版 日本国語大辞典 「力強」の意味・読み・例文・類語

ちから‐づよ・い【力強】

〘形口〙 ちからづよ・し 〘形ク〙
① 力がある、力があふれている状態である。力がこもっていて頼もしい
大鏡(12C前)四「みかどのうちにもさぶらひ・そうのわかやかにちからづよきかぎり」
青年(1910‐11)〈森鴎外〉二四「一の感情が力強(チカラヅヨ)く浮き出せば」
② 気づよい。頼もしく安心である。たよりになる。
偸盗(1917)〈芥川龍之介〉七「何年にも感じた事のない静なしかも力強(チカラヅヨ)安息である」
ちからづよ‐さ
〘名〙

ちから‐づよ【力強】

〘名〙 (形動) 力が強いこと。また、そのさまやその人。
史記抄(1477)四「うてもちをして、鼎を挙くるとて、力つよの孟説とあいてなりて」
開化入口(1873‐74)〈横河秋濤〉四「一石の米を振り肩にするやうな力強(チカラツヨ)でも」

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