労榦(読み)ろうかん(その他表記)Láo Gàn

改訂新版 世界大百科事典 「労榦」の意味・わかりやすい解説

労榦 (ろうかん)
Láo Gàn
生没年:1907- 

中国現代の歴史学者。字は貞一。湖南省長沙の出身北京大学で漢代史を専攻,1932年に中央研究院歴史語言研究所研究員となり,発見されたばかりの居延漢簡1万余点の整理と研究に取り組む。43年に全釈文と考証をまとめた《居延漢簡考釈》を出版,57年には図版冊を公刊し,その間多数の論文を発表して居延漢簡の研究に先鞭をつけた。そのほか古代史に関する研究も多く,著作集として《労榦学術論文集甲編》(1976)がある。
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