勇・慰(読み)いさめ

精選版 日本国語大辞典 「勇・慰」の意味・読み・例文・類語

いさめ【勇・慰】

〘名〙 (動詞「いさめる(勇)」の連用形名詞化)
① 勇気づけること。元気づけること。はげまし。
浄瑠璃・国性爺合戦(1715)道行「栴檀女(せんだんにょ)小むつがいさめ力にて、大明国へと思ひ立つ」
② なぐさめ。
※浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上「おつれづれをいさめの為、嫁菜(よめな)のひたしに豆腐の煮しめ、竹筒(ささえ)でも致しまして」

いさ・める【勇・慰】

〘他マ下一〙 いさ・む 〘他マ下二〙
① はげます。力づける。元気づける。
平治(1220頃か)中「あまりにおくれたれば、いさむる也、とて太刀をさされぬ」
② 慰める。慰めやわらげる。
説経節あいごの若(山本九兵衛板)(1661)六「廿一むらうちこ共、まつり事をぞはしめける、神をいさめ奉る、我てうにかくれなく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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