精選版 日本国語大辞典 「勒す」の意味・読み・例文・類語 ろく‐・す【勒】 〘 他動詞 サ行変 〙① おさえる。ひかえる。制御する。② ととのえる。おさめる。[初出の実例]「部二類所レ奉之哥一。勒為二二十巻一」(出典:古今和歌集(905‐914)真名序)「部下の兵を勒すると直ぐ北へ向けて進発した」(出典:李陵(1943)〈中島敦〉一)③ 彫りつける。刻みつける。また、書き留める。録する。[初出の実例]「謹勒二神戒仏子還一奉二状起居一」(出典:伝教大師消息(824‐831頃))「大石に労績を勒(ロク)(〈注〉ホリツケル)せらるるの人」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二)④ 詩を作る時、あらかじめ韻字を定める。[初出の実例]「忽課二短筆一、聊勒二四韻一云爾」(出典:万葉集(8C後)一七・晩春三日遊覧詩序文) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例