勢門郷(読み)せとごう

日本歴史地名大系 「勢門郷」の解説

勢門郷
せとごう

和名抄」諸本とも文字の異同はなく、訓も「世止」、「セト(名博本の傍訓)で一致する。近世迫門河内せとごうち(勢門河内)と称された地(続風土記)、現在の篠栗ささぐり町のうちに比定される。なお当郷の名に関係するとみられる村名が南北朝期にみえ、観応二年(一三五一)三月一五日に鎮西管領一色範氏(道猷)は「勢戸村」三〇町の地頭職勲功の賞として松浦中村源三郎に宛行っている(「一色道猷宛行状」中村文書/南北朝遺文(九州編)三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 篠栗 傍訓

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