化学レオロジー(読み)カガクレオロジー

化学辞典 第2版 「化学レオロジー」の解説

化学レオロジー
カガクレオロジー
chemorheology

物質内で化学反応が起こることによって発現するレオロジー性質をいう.ゴムにおいては,おもに酸化反応,光反応,放射線反応などによって高分子鎖の橋かけ,切断が起こるためにレオロジー的挙動を示すことがある.それがクリープとして発現するときは化学クリープ,応力緩和として発現するときは化学緩和という.理想ゴム弾性論を用いれば,これらの測定を解析することにより,どのような種類の切断,橋かけがどの程度起こっているかを知ることができる.化学レオロジーは,ゴムの酸化劣化,オゾン劣化反応の機構解析に役立っている.ゴムだけでなく,プラスチック繊維へも化学レオロジーが応用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android