北夷分界余話(読み)ほくいぶんかいよわ

日本歴史地名大系 「北夷分界余話」の解説

北夷分界余話
ほくいぶんかいよわ

一一巻四冊

別称 北蝦夷地部・北蝦夷地銅柱余録・北蝦夷図説 間宮林蔵口述・村上貞助編

成立 文化七年序

原本 国立公文書館内閣文庫

写本 国会図書館・北海道大学附属図書館ほか

解説 幕府の命を受けて文化五―六年に二度にわたりカラフト島奥地を探検した間宮林蔵が、松前奉行の指示によりその際の見聞を奉行所の調役下役であった友人の村上貞助に口述し、それを村上が編纂したもの。カラフトの島名・地勢産物、カラフトアイヌの習俗生業などのほか、それまでほとんど知られていなかった北部地方のオロッコ(ウィルタ)やスメレングル(ギリヤーク=ニブフ)の風俗その他についても詳細に叙述し、「附録」としてスメレングル人たちの満州仮府への朝貢の次第を記す。多数の珍しい彩色挿絵を含む。

活字本 「東韃地方紀行他」(平凡社東洋文庫)、「北蝦夷図説」(北門叢書第五)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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