北樺島村(読み)きたかばしまむら

日本歴史地名大系 「北樺島村」の解説

北樺島村
きたかばしまむら

[現在地名]福江市本窯町もとがまちよう

福江島の北東海上にあるかば島の北部にあたる。東部に致彦いたひこ山があり、田崎たさきあしノ浦・たけノ浦・くびノ浦がある。彼杵そのき野母崎のもざきの樺島(現野母崎町)との混同を避けるために椛島の表記を用いることが多い。寛治元年(一〇八七)桑原氏の祖が都落ちして住したという。江戸時代は初め福江藩領椛島掛に属する。寛文元年(一六六一)の富江分知領目録(五島編年史)では椛島の浮所務銀二貫三三三文余など八ヵ所が富江五島領となっている。これに伴い椛島村は南北に二分、南椛島村とは首ノ浦と芦ノ浦を結ぶ線を境界とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android