十九村(読み)じつくむら

日本歴史地名大系 「十九村」の解説

十九村
じつくむら

[現在地名]びわ町十九

香花寺こうけいじ村の南西にあり、北は富田とんだ村。史料上は十ッ九ともみえるが、古代条里の八条一七里一九坪に相当することに由来するという。康正二年(一四五六)一月、富田とんだの大工阿部宗長が兵衛次郎に譲った「大工所」の中に「十九村」がみえる(同月一一日付「譲状」阿部文書)。永禄三年(一五六〇)三月二八日には「しつく」の左衛門ほか二名が連書で「字とん田の庄こてら」にあった「十九惣田」を売渡しており、隣接する富田庄内に惣田を有していたことが知られる。また同五年一一月日の蓮華坊実秀売券(阿部文書)によれば「浅井西郡益田南郷」に属していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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