富田(読み)トミタ

デジタル大辞泉 「富田」の意味・読み・例文・類語

とみた【富田】

姓氏の一。
[補説]「富田」姓の人物
富田勲とみたいさお
富田渓仙とみたけいせん
富田常雄とみたつねお
富田鉄之助とみたてつのすけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「富田」の意味・読み・例文・類語

とみた【富田】

  1. 姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「富田」の意味・わかりやすい解説

富田(山口県)
とんだ

山口県中東部、周南(しゅうなん)市の一地区。合併による周南市成立(2003年4月)以前は新南陽市の中心地区。国道2号が通じる。JR山陽本線新南陽駅があるが、この駅は1980年(昭和55)周防(すおう)富田駅が改名したものである。旧都濃(つの)郡富田町。中世東大寺領。近世には徳山毛利(もうり)藩領となり、山陽道沿いの新町が市場町として栄えた。沿岸部は周南石油化学コンビナートの一環を形成している。永源山公園があり、公園内には周南市郷土資料館などがつくられている。

[三浦 肇]


富田(三重県)
とみだ

三重県北部四日市市(よっかいちし)の一地区。旧富田町。伊勢(いせ)湾に面し、古くは美田で知られ、また漁業で栄え、漁網製造、焼きはまぐり、「花かつを」の製造などが盛んであった。現在では市街地の一部。JR関西本線富田駅、近畿日本鉄道名古屋線近鉄富田駅があり、三岐(さんぎ)鉄道三岐線も乗り入れている。国道1号、23号が通じる。8月に行われる鳥出(とりで)神社の鯨船(くじらぶね)行事は国の重要無形民俗文化財

[編集部]



富田(大阪府)
とんだ

大阪府北東部、高槻市(たかつきし)の一地区。旧富田町。安威(あい)川と芥(あくた)川に挟まれた扇状地の末端部に位置する。JR東海道本線、阪急電鉄京都線が通じる。文明(ぶんめい)年間(1469~1487)に本願寺8世の蓮如(れんにょ)が富田道場(のち教行寺(きょうぎょうじ))を開いてより寺内町として発達した。本照寺は富田御坊とよばれる。酒造業も盛んである。

[樋口節夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富田」の意味・わかりやすい解説

富田
とんだ

山口県南部,周防灘に面した周南市新南陽の中心市街地。旧町名。 1953年福川町と合体して南陽町となり,1970年新南陽市の一部となる。 2003年徳山市,熊毛町鹿野町と合体して周南市となった。山陽道と北部の鹿野に通じる地方主要道の分岐点で,市場町として発展した。徳山とともに石油化学コンビナートを形成し,周南工業整備特別地域の一部をなした。

富田
とんだ

大阪府高槻市南西部の地区。中世,寺内町が形成されたところで,寺院が多く,なかでも存如上人が開基した本照寺は有名。ほかに臨済宗の普門寺 (庭園は史跡) ,黄檗宗 (おうばくしゅう) 慶瑞寺などがある。古くから酒醸造,菜種油製造が盛んであったが,現在は住宅地区となっている。 JR東海道本線,阪急電鉄京都線の富田駅がある。

富田
とみだ

三重県北部,四日市市北部の地区。旧町名。江戸時代は東海道に沿う宿場町で,桑名宿,四日市宿間の間 (あい) の宿としてにぎわった。一里塚がその跡をとどめている。現在は漁網や紡績を主とする工業地区を形成。三岐鉄道の起点で,JR関西本線,近畿日本鉄道名古屋線,国道1号線が通る交通の要地でもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

事典・日本の観光資源 「富田」の解説

富田

(静岡県菊川市)
美しい日本のむら景観100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の富田の言及

【広瀬[町]】より

…北東は安来市,南は鳥取県に接し,町の中央部を飯梨川が北流する。戦国時代は尼子氏が築いた富田(とだ)城(月山(がつさん)城)の城下町として栄え,慶長期(1596‐1615)に松江に城が移るまで,出雲国の政治・経済の中心地であった。1666年(寛文6)松江支藩の広瀬藩3万石(松平氏)の陣屋が置かれたが,同年の大洪水で富田川(飯梨川支流)の川筋が変わり,旧城下はすべて河床に沈んだため,市街は富田川の西に新たにつくられた。…

【大平[町]】より

…町域の大部分は低平地で,北西部に低い山地が連なる。中心集落の富田は日光例幣使街道の旧宿場町で,現在もJR両毛線,東武日光線が通じる。1943年,新大平下駅東に進出した日立製作所栃木工場は県内有数の大工場で,町内に下請工場が多数ある。…

【寺内町】より

…ついで大坂の石山本願寺には当初寺内6町のち10町を超える町が発展した。そして,石山の周辺である摂津,河内,和泉,大和には寺内町が急速に成立し,富田林(とんだばやし),大ヶ塚(だいがつか)(大阪府南河内郡河南町),八尾,久宝寺(きゆうほうじ)(大阪府八尾市),招提(枚方市),富田(とんだ)(高槻市),貝塚今井などの寺内町ができた。また東海地方では尾張・美濃境の富田(とみだ)(愛知県尾西市)などにできたが,三河では真宗寺院はあったものの寺内町の発展はなかった。…

【寺内町】より

…ついで大坂の石山本願寺には当初寺内6町のち10町を超える町が発展した。そして,石山の周辺である摂津,河内,和泉,大和には寺内町が急速に成立し,富田林(とんだばやし),大ヶ塚(だいがつか)(大阪府南河内郡河南町),八尾,久宝寺(きゆうほうじ)(大阪府八尾市),招提(枚方市),富田(とんだ)(高槻市),貝塚今井などの寺内町ができた。また東海地方では尾張・美濃境の富田(とみだ)(愛知県尾西市)などにできたが,三河では真宗寺院はあったものの寺内町の発展はなかった。…

【新南陽[市]】より

…人口3万2338(1995)。富田(とんだ)川河口の小平野を占める旧富田町は,古くから瀬戸内海沿岸の交通要地に当たり,古代の富田郷の地で,山陽道の平野駅家が置かれた。中世は東大寺領であった。…

【新富[町]】より

…宮崎県中部,児湯(こゆ)郡の町。1959年新田(にゆうた)村と富田(とんだ)村が合体,改称。人口1万8037(1995)。…

※「富田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android