中興(読み)ちゅうこう

精選版 日本国語大辞典 「中興」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こう【中興】

〘名〙 いったん衰えた物事中頃に再び盛んにすること。また、その人。
菅家文草(900頃)二・後漢書竟宴、各詠史、得光武「計会天人応、宜哉得中興
神皇正統記(1339‐43)中「我国の中興すべきゆへにこそ侍けめ」 〔詩経大雅・烝民序〕
[補注]「色葉字類抄」では「中興 チウキョウ」とある。

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デジタル大辞泉 「中興」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こう【中興】

[名](スル)いったん衰えた物事や状態を、再び盛んにすること。「古寺中興した僧」
[類語]再興復興回復復旧復元還元復調復活蘇生そせい再生起死回生更生回天蘇る生き返る復帰カムバックリバイバル再起返り咲く息を吹き返す

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世界大百科事典(旧版)内の中興の言及

【柳酒】より

…これが酒の銘柄のさきがけとなった。醸造元は姓を中興(なかおき)といい,応永33年(1426)の《酒屋名簿》に現れる四郎衛門定吉(しろうえもんさだよし)を初見とするが,以降,室町全期をつうじて京都町衆の中でも屈指の豪商として名をはせた。店舗・屋敷は,京都下京五条坊門(仏光寺通)西洞院南西頰(つら)にあり,禁裏・仙洞(せんとう)御所や室町将軍家に〈美酒〉を納め,また幕府には膨大な額の酒屋役(さかややく)(酒造業者の税)を納付した。…

※「中興」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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