ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十字架の神学」の意味・わかりやすい解説 十字架の神学じゅうじかのしんがくtheologia crucis キリスト教の信仰をイエスの十字架から理解しなければならないとする神学上の立場。万事は神意によってなされるとの確信から,無意味で恥ずべきイエスの十字架上の刑死に,神意としての旧約聖書から積極的意味づけがなされ,逆に旧約聖書も十字架の出来事から再解釈を受ける。こうして旧約の神が十字架のイエスにおいて救いを成就するとの信仰理解にいたる。主として M.ルターがスコラ学派の「栄光の神学」に対立して提唱した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by