十編の菅薦(読み)トフノスガゴモ

デジタル大辞泉 「十編の菅薦」の意味・読み・例文・類語

とふ‐の‐すがごも【十編の×薦】

《「ふ」は編み目の意》編み目が十筋あるすがごも
真菰まこもにまれ、…菅薦にまれ、ただあらむを貸し給へ。―な給ひそ」〈堤・由無し事

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「十編の菅薦」の意味・読み・例文・類語

とふ【十編】 の 菅薦(すがごも)

  1. 編み目が十筋もある幅の広い菅薦。
    1. [初出の実例]「たまさかにとふのすかこもかりにのみくれはよとのにしく物もなし」(出典:和泉式部続集(11C中)上)
  2. ( 古歌の「みちのく十編の菅薦七編(ななふ)には君をしなして三編(みふ)に我寝ん」をふまえて ) 男の側に女が添い臥すこと。
    1. [初出の実例]「十符(トフ)のすがごも七婦には、君の御寝姿を見て、夢もむすばず」(出典浮世草子男色大鑑(1687)二)

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